アジア最大のハブ空港の一つである「香港国際空港」。香港で乗り継いで他の国へ向かう方もいらっしゃるかと思います。
ただ、海外での飛行機の乗り継ぎに不安を覚えている方が多いのも事実。
事前に香港で乗り継ぎに関する知識を知っていないと、「最悪乗り継ぎのフライトに間に合わない」ということにもなりかねません。

そこで、この記事では以下のような疑問をお持ちの方に向けて、香港国際空港での乗り継ぎに関して画像を交えて徹底的に解説していきます。
- 香港空港での乗り継ぎが不安。入国審査はある?
- 乗り継ぎには何時間必要かわからない。ご飯を食べる時間くらいはある?
- 香港国際空港はでかい?複雑?移動方法が知りたい。
- 乗り継ぎ時間でオススメの過ごし方はある?
- 荷物は取り出す必要ある?
- 万が一間に合わなかったらどうなるの?
私は年に10回以上は香港へ行っており、香港空港での乗り継ぎも何回も経験しました。今では乗り継ぎ時間を有意義に過ごすことができるようになりました。
この記事を読むことで、乗り継ぎに失敗しないようになるだけでなく、乗り継ぎ時間が有意義なものになります。
ぜひ最後まで読んでいってください。
香港国際空港の基本情報
香港空港は第1ターミナルと第2ターミナルからなっています。(2025年2月現在第二ターミナルは閉鎖中)
香港国際空港内は徒歩か電車移動
基本的な移動手段は徒歩か電車になります。

基本的にゲート36までは徒歩で移動可能です。それ以降は電車を使うというイメージでしょう。
ちなみゲート36までは大体歩いて15分〜20分程度です。
香港のキャセイパシフィック航空は第一メイン
香港をベースにしている航空会社にキャセイパシフィック航空があります。
キャセイパシフィック航空を利用する場合、ほとんどの便は第1ターミナルから発着します。
乗り継ぎも同じターミナル内で完結することが多く、最短1時間の乗り継ぎ時間でもスムーズに移動可能です。
失敗しない香港国際空港での乗り継ぎ方法
ざっくりと基本情報を解説したところで、次に本題の失敗しない乗り継ぎ方法に関して解説します。
基本的に乗り継ぎのプロセスは以下の通りです。
- 到着後、「Transfer(乗り継ぎ)」の案内に従う
- 保安検査を受ける
- そのまま搭乗階へ行き、ゲートへ移動
乗り継ぎ方法を解説する際、考えるべきパターンは4つあると考えています。それが以下の通り。
- すでに香港発の搭乗券を持っている場合
- 香港発の搭乗券を持っていない場合(別々に予約した場合)
- 乗り継ぎ時間がギリギリの場合
- 万が一乗り遅れた場合
それぞれ詳しく解説していきます。
ケース1:すでに搭乗券を持っている場合
- 入国の必要はありません。
- 預入荷物を取り出す必要は基本ありません。(同じ航空会社、ワンワールドなどの同航空同盟の場合)
もしあなたがすでに香港発の搭乗券を持っているのであれば簡単です。
下記プロセスに従ってゲートに移動しましょう。
- 到着後、「Transfer(乗り継ぎ)」の案内に従う
- 保安検査を受ける
- そのまま搭乗階へ行き、ゲートへ移動

飛行機から降りたら上記のような看板があるので、その矢印に従いましょう。

保安検査場は主に2ヶ所あります。
一つ目はイミグレ付近。もう一つはサテライト付近です。近くの保安検査場へ向かいましょう。
入国の必要はありません。
上記画像はイミグレ側の保安検査場付近の大広間です。左手に保安検査場があります。
ケース2:搭乗券を持っていない場合(別々に予約した場合)
- チェックインの必要あり
- 預入荷物がある場合は入国して再度預け入れ手続き
あなたが航空券を予約する際に別々に予約をして、香港に着いた時点で香港発の搭乗券を持っていない場合は注意が必要です。
なぜなら、乗り継ぎ保安検査場を通る時点で香港発の航空券をスキャンする必要があるからです。
この場合は以下のように対処します。
- 預入荷物なしの場合:オンラインチェックインをして電子搭乗券を受け取る(航空会社による)
- 預入荷物がある場合:入国して荷物を受け取り再度チェックインの必要あり
搭乗券がなく預入荷物がある場合、入国して再度チェックインが必要
繰り返しになりますが、予約を別々に取っており預入荷物がある場合は再度チェックインが必要です。

飛行機から降りたら「入境検査」の方に向かいましょう。

順当に進んでいくと、上記のような大広間に出ます。写真の右手側がイミグレです。
入国したらベルトコンベアがあるので、そこで自分の荷物をピックアップして到着ロビーに出ましょう。

到着ロビーこんな感じ。上が出発階です。エレベーターかエスカレーターで一個上の階に移動しましょう。
そして自分の乗る航空会社のカウンターを探して再度チェックインすれば完了です。
その後は「離港(Departure)」という場所からまた出国しましょう。
ケース3:乗り継ぎ時間がギリギリの場合
- 最短乗り継ぎ時間は1時間(キャセイの場合)
- ご飯を食べる時間はない
個人的経験からいうと、香港国際空港では1時間あれば乗り継ぎには間に合うかなと思います。
ただし乗り継ぎ時間が1時間となると、レストランなどでゆっくりとご飯を食べる時間はありません。
ここでは乗り継ぎ時間1時間以内を想定します。
同じ航空会社から同じ航空会社へ乗り継ぐ場合、通常グランドスタッフの方が降りたところで待っています。


そしてこのような形で乗り継ぎ案内のボードも用意してくれています。このボードで自分のフライトとゲートを確認してください。
中には名前のボードを持って到着ゲートで待っている時もありました。
ケース4:乗り継ぎに万が一遅れた場合
万が一乗り継ぎに遅れた際のことも考えておく必要があります。
乗り継ぎに遅れた際にする最初のアクションとしては、まずは空港のグランドスタッフの方に問い合わせてみましょう。
乗り遅れた原因によっては、グランドスタッフの方が次便への振替などを行なってくれる可能性があります。
乗り継ぎに遅れる原因は以下の二つのパターンがあると思います。
- 自己都合で乗り遅れた場合(空港でショッピングしていてついつい時間を忘れていたなど)
- その他要因で乗り遅れた場合(天候不良、機材不良などの運航上の理由)
自己都合で乗り遅れた場合
空港でショッピングをしていると、ついつい搭乗時間を忘れて買い物に夢中になってしまうこともあるでしょう。
その結果として乗り継ぎに間に合わなかった場合、飛行機の変更手数料を支払った上でチケットを再発券する可能性があります。
また、空港で問い合わせをしてもコールセンターを案内される可能性があります。(繋がりにくい)
自己都合での乗り遅れは、自分にとっても航空会社にとっても損害が大きいので絶対に避けましょう。
運航上の理由で乗り継げなかった場合
下記のような運航上の理由で乗り継ぎに間に合わなかった場合は、空港スタッフが次の便へ振替をしてくれるはずです。
- 天気が悪くて遅延した
- 機材メンテナンスで時間がかかり乗り継げなかった
場合によっては他社便への振替もあり得るでしょう。
空港スタッフに振替をお願いする場合は、自分の希望を最大限伝えましょう。そうすることで時間のロスを最小限にすることができます。
もともと乗り継ぐ予定の航空会社の便がなくても、他社の便があれば一度空港スタッフに確認してみましょう。
香港国際空港での乗り継ぎを有意義にするポイント
- 乗り継ぎ時間4時間以内:空港内で過ごす
- 乗り継ぎ時間4時間以上:観光も可能
乗り継ぎ時間を有意義に過ごせるかどうかで旅の満足度は大きく変わってきます。
なぜなら多くの人にとって乗り継ぎは不安であり、ストレスの大きいものだからです。このストレスがあるかないかは大きいと考えます。

実際私も昔は乗り継ぎに大きな不安を感じていましたが、ラウンジでリフレッシュしたり、空港散策をしてお買い物をしたり、乗り継ぎ時間を有意義に過ごすように意識しました。
今では空港での乗り継ぎ時間が「大好きな時間」になり、旅の思い出にすらなっています。
私がオススメする乗り継ぎ時間の過ごし方は以下の通り。
- ラウンジ
- 空港散策&ショッピング
- 入国して観光
それぞれ解説していきます。
ラウンジでゆったり
私が最もオススメする乗り継ぎ時の過ごし方が「ラウンジで過ごす」です。
ラウンジでは、飲み物や軽食が提供されることが多く、仕事スペースなども充実しているからです。

例えば上記のPlaza Premium Loungeは24時間営業で、深夜に到着しても利用可能です。


でもラウンジって航空会社の上級会員や限られた人しか入れないんでしょう?
このように考えている方も多いかと思います。確かに、一部の航空会社ラウンジやカードラウンジは限られた人しか入ることができません。
しかし、香港空港においてはお金さえ払えば入れるラウンジ、プライオリティパスで入れるラウンジなどが多くあります。
私は乗り継ぎ時間には必ずラウンジに行って仕事をしています。ラウンジだと仕事も捗るんですよね。
空港散策&ショッピング
もしラウンジに行かない(行けない)のでしたら、空港を散策したりショッピングを楽しんだりするのもオススメです。
免税店や有名ブランドショップなど、様々なお店が出店していますので、みているだけでも楽しいですよ。

エッグタルトのお店もあったり。
他にもフードコートでは香港のグルメを味わえたりできますよ。
外に出て観光
もし乗り継ぎ時間が4時間以上あるなら、香港に入国して観光してみてもいいでしょう。
おすすめは以下の通り。
- 4、5時間:空港近場(東涌の「シティゲート・アウトレット」くらいで留めておくのがいいかも)
- 6、7時間:エアポートエクスプレスで市内へ(点心レストラン「添好運」も行けちゃう)
- 8時間以上:ビクトリアピーク、香港ディズニー(ちょっとタイトだけど半日あれば楽しめる)
まとめ
ここまで香港国際空港での乗り継ぎに関して詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
空港自体はそこまで複雑な作りではないものの、横に広いため、搭乗口までたどり着くのに時間がかかります。
時に搭乗口が変更することもあるので、空港内に設置してある案内ボードを適宜確認するようにもしましょう。
また、香港はとても魅力的な街なのでせっかくの乗り継ぎ時間を利用して観光してみたくなる気持ちもわかりますが、くれぐれも次のフライトの出発時間を忘れないようにしましょう。
香港で乗り継ぐ方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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